魂のワークブック

何だろう?私と世界にプレゼントしたいもの♪

 
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治療ルーム



 今週の木曜日、施設に行ってみると、いつものお年寄りが入院されていました。少し前にも、転倒から骨折され入院されたことがあり、どうしたんだろう?と思っていると、胃洗浄されたという情報が入ってきました。

 夜、眠れない人が多く、そのような方には軽い睡眠導入剤が処方されているようです。その方もそうで、貯めておいて一度に飲まれたそうです。幸い一命は取り止められました・・・

 殆んどの方は治療ルームに来ていただくのですが、具合の悪い方は此方からお部屋にうかがいます。最近、彼女のお部屋にうかがうことが多かったのです。事故で人工骨が入っていて(転倒・骨折以前)、当初は少し関節をひねっても強い痛みが出ていたのですが、最近は関節の可動域が広がり喜んでいた矢先の転倒・骨折でした。腰から下、特に膝から下にだるくて締め付けられるような辛さがあります。僕が施術している間は、「とても気持ちがいい」と言ってくださるのですが、根本的な改善ができなくて、「辛いのを取ってあげられなくて、ごめんなさい・・・」と謝っていました。

 彼女のお部屋は、いつ行っても片付けられていて凄く綺麗でした。几帳面で、きちんとしていないと気持ちが悪いのでしょうね。若くエネルギーがある時期はそれはいいのでしょうが、身体の具合の悪さが多くなると、こういったきちんとすることが大切な方は、段々と出来なくなっていく自分と折り合いをつけるのが大変になります。上手くいかない小さな一つ一つに意識が向いてしまい、その不満、その不安に囚われて気持ちの自由を失って居られるようでした。

 病院の先生に辛さを訴えても、「検査の結果はどこにも異常はないと言われ、身体を触ってもくれない・・・」と不満を述べられていました。彼女の気持ちは痛いほど分かります。彼女は上品で我慢強く、「上手くいかないことへの不満」をこらえて余り口に出さないのですが、本当は一番訴えたいことなのだと感じていました。そして、いくら言っても分かってもらえない諦めが彼女を取り巻いていました。



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施設の夕焼け(駐車場)




 お年寄りを見ていますと、若いときのようには行かない「生きること」との折り合いの付け方が、人によりかなりの違いが見られます。性格と言ってしまえばそれまでなのですが、「上手くいかない」ことばかりを言葉にしているお年寄りには、「上手くいかない」ことが人生に用意されているように見えますし、起こることを大らかに受けとれるお年寄りには、あまり「苦」を感じることは出来ません。このような方は、「上手くいかない」ことに対してもよく笑う、笑顔が見られる。苦しみが無い訳はないのに、このような方の周りには、暖かい光が取り巻いているように感じられるのは何故でしょう・・・

 仲よしが何気なく言った「わたしは、自分にも人にもゆるいから」を思い出します。これはキザに言うと、「上手くいかない」自分を受け入れ、「上手くいかない」他人も受け入れる大らかさを、やさしい会話言葉で表現したものです。そういう人が側にいるだけで、生きることが凄く楽になります。

 
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