土曜日に見た 「人体ミクロの大冒険・2」 がとても興味深かったです。
細胞の持つ驚異の力、その正体は細胞が作る魔法の薬 「ホルモン」。
それが人の意思によってそのホルモンさえもコントロール出来ることが紹介されていました。
ホルモンにより、僕たちの身体は短期間に劇的な変化を遂げるのですが、
ホルモンを創りだす内分泌腺とチャクラとは深く結びついています。
瞑想会でお話のあった、松果体や、脳下垂体、甲状腺とはこのホルモンを創りだす内分泌腺にあたります。

視床下部
番組の中で大きく取り上げられていた 「オキシトシン」 は脳下垂体のすぐ隣り (奥上部) の視床下部にあるオキシトシン細胞の創りだすホルモンです。
オキシトシンは出産のとき、陣痛を起こし子宮を収縮させる物質。
ですから出産時に血中濃度が高まるのですが、出産後1時間さらに高まるのです。
オキシトシンにはもう一つわが子にたいする愛着を高める働きがあるのだそうです。
他の赤ちゃんも可愛いけど、わが子はもう~メッチャ可愛い!というお母さんの言葉や、
何があってもわたしが守りぬく!という強い母の決意もこうして生まれるのですね。
このようにオキシトシンには他者との親密な絆を形成する力があるとのことでした。

ところで近頃、『人は喜びに向って生きていくか、恐れに向かって生きていくか、』
極論するとこの二つのタイプに人は分かれるのではないか?と僕は思っています。
扁桃体は恐れや緊張と関係の深い脳の部位ですが、ここにオキシトシンが働くとその緊張が弛み警戒心が解けるそうです。
また側座核は快感と関係があります。オキシトシンがここで働くと側座核は活性化され、凄い快感を感じ、愛おしくて離れたくなくなるそうです。
では人間同士の絆は物質に決められてしまうのでしょうか?
それがオキシトシン細胞を意識的に刺激することが出来るそうです。
数値は実験の結果ですが・・・
命を預けるほど他人に対して信頼を持ったとき、オキシトシンの濃度は230%Up。
10分のキスの後に、男性26%Up、女性213%Up。
ダンスや、映画を一緒に観たり、他の人と一緒に何かをしたりで、平均11%Up、多かった人で46%Up。
オキシトシンが出ると、人に優しくなれるんですって!
細胞からオキシトシンを出すのには、相手と触れ合う、見つめ合う、相手の
立場を思いやるなどです。
それに 「ホルモン」 は普通年齢とともに減っていくのですが 「オキシトシン」 は高齢になっても減ることはないのだそうです。

SACRED MIRRORS(聖なる鏡) Arex Gray より
自分の力を信じて成功に向って突き進む生き方、もありますが、
いつでも守ってくれている世界に、自らを委ねられたとしたのなら、
喜びでいっぱいになるのは以外に簡単なのかも知れないと、番組を見ながら思いました。