以前ちょっとお話ししたんですが、そのお話しが出てくる本です。
その本は「ハートの聖なる空間へ」(Living in the Heart)という本。書いた人はドランヴァロ・メルキゼデクという変わった名前の人です。今の世界を、次の新しい世界に引き継ぐための大切な役目を担っている人、だと僕は思っています。
この本のp31?p35を書き写しますので、読んでもらえたら嬉しいです。

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今朝、窓辺には気持ちのよい光が・・・
● 内なるハートの世界との出会い
そこはイギリスのどこだったか正確には思い出せないのですが、太陽がもう
6ヶ月以上も姿を見せていない湿原でした。視界はどこまでも霧に覆われてしずくに濡れ、すべてがじっとりしていました。私は55人を前にマカバのことを教えていましたが、4日間のワークショップの最終日になって、大気汚染をきれいにする瞑想をやってみよう、とみんなに言ったのです。でもここは大気汚染なんて存在しないし、あるのは霧ばかりです。でも、私の内なる声は「だいじょうぶ。瞑想を行い、どうなるか見てみなさい」と言うのでした。
このイギリス人グループに、霧雨の中に出ていき、濡れた草地で輪になって
瞑想することに同意してもらうのは至難のわざでしたが、最後にはみんな納得してくれました。私のことをちょっと頭がおかしいのではないかと思ったようですが、どうにか信じてくれたみたいです。
各自が傘とビニール・シートを持って草原に出ていきました。そうして私を入れた総勢56人が霧深い雨の中で輪になって座り、雨風をしのぐために傘を広げました。きっと異様な光景だったことでしょう。
静寂のなか、私は瞑想に入りました。何かわかりませんが、少なくとも何かしら起きるという予感がありました。さて、15分もすると頭上の空に穴があき、メキシコで見たのと同様にそれが大きくなり始めました。ただし今回はもっと早く、もっと遠くまで穴が拡大して直径13キロメートルほどにもなったのです。真上は透きとおった青空でしたが、私たちの周囲はぐるっと高さ800メートルくらいの霧の塀に囲まれ、その霧の塀ごしに午後の太陽がぼんやり見えていました。そして、
ことは起こったのです。
輪になっていた私たちすべてにある感覚が訪れ、全員に神の存在が感じられたのです。私は鳥肌が立ちました。天を見上げると、頭上には満月がくっきりと明るく光っていました。でも、何かが違っていました。空があまりにも透明で大気がないように見えたのです。月のまわりには、聞いたことはありますが、見たことのないものが見えました。星です。真っ昼間だというのに、月のまわりにいくつもの星が見えるのです。これには驚きました。

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朝、植物たちに「アイスブルー!」と声をかけます。喜んでくれます♪
すると突然、私は地上の気配を感じました。リス、ネズミ、犬などといった小動物たちがまわりに集まり、一緒に見ているのです。たくさんの鳥たちが近くの木にとまり、やさしくさえずっていました。瞑想サークルの人々を見回してみると、みな変性意識の状態にあるのが明らかでした。私は聖フランシスを思い出し、動物たちがささやかな存在である私たち人間に近づこうとしてくれるのを見て微笑まずにいられませんでした。
「ちょっと寒いな、太陽が出ればいいのに」という思いがふと私の頭に浮かびました。するとその瞬間、私たちの瞑想サークルに、さっと陽の光が射したのです。光源のほうを見やると、そこに小さな奇跡が起こりはじめていました。私が暖かさを求めたとたん、太陽を遮っていた霧の塀の、ちょうどぴったり太陽の位置に穴があき、それが大きくなって、まるで懐中電灯のように霧の暗がりにいる私たちを照らし出したのです。穴は一時間半ほど太陽の動きに合わせながら少しづつ位置を変え、祈りをあげている私たちにまぶしい光を送り続けてくれました。
最後に私はもう充分見せてもらったと判断し、あと20分もすれば日が暮れるところだったので、瞑想を終えることをみんなに告げました。私がそう言うやいなや、まわりじゅうから濃い霧が取り囲むように迫ってきました。そしてものの数分で、あたりは再び湿原の霧雨にすっぽり包まれてしまったのです。
それから私たちが立ち上がったとき、誰が見ても真の奇跡と呼べることが起こりました。このワークショップには10年以上も車椅子生活をしている男性が奥さんと一緒に参加していました。彼が立っていられるのは数秒ぐらい、それもちょっと座る位置をずらしたり別の椅子に移る時だけで、いつも必ず奥さんが手を貸していました。ところがこのとき、みんながサークルから立ち上がって歩きはじめると、この男性も車椅子から立ち上がり、車椅子をあとにしてみんなと一緒に宿に向かって歩きはじめたではありませんか。そう、彼は歩いていたのです。それは到底あり得ないことでした。彼は多少ふらついていましたが、確かに歩いています。
彼の妻は驚きのあまり、口もきけませんでした。あとで教えてくれたのですが、彼は歩いただけでなく脊椎がまっすぐになって、前より15センチくらい背が伸びたそうです。この草原での出来事で、私たちのハートからは圧倒されるほどの
喜びがあふれ出しました。

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ベランダでも紅葉が♪
私はヒーラーとしてこれまで何度といわず奇跡が起きるのを目にしてきましたが、一日でまた元に戻ってしまうこともよくありました。しかしこの男性は翌朝、
にこにこする奥さんと二人で朝食のダイニングルームに歩み入ってきました。その後の様子は、彼らの友人である女性が毎年知らせてくれます。5年たった今も彼は普通に歩いているそうです。
これは湿原での体験の結果、現実というものの真の本質を見ることができた
一人の男性のケースです。すべてはただ光であり、世界は人の魂の内側で創造されていることに彼は気づいたのだと思います。彼は疑いを超えて、自分自身の意識でみずからの病気を癒すことができると知り、それを実行したのです。
このイギリスでの経験は私の人生を変えました。そして、いまだ知られざる目覚めへと私をいざなってくれたのです。私は、人の魂の内には科学的・論理的な思考が考慮したことさえない、はるかに偉大な「何か」が内在していることに気づきはじめました。外なる世界は内なる世界によって創造されていて、それはどうしてか人のハートの中にあることが私にはわかったのです。それは確かな感覚でした。
この「何か」が人のハートの中にあるという確かな感じは、自分のマカバ・フィールドを通して雨雲の波動を送ったときに、その波動の発生源を感じたことから来ていました。それは私のハートの中でした。母なる地球の愛によって、またその愛を通じて、私はそこに導かれたのです。こうしてゆっくりと、自分の生命との関係について新たな理解へ向かう準備が整っていきました。

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デュランタも夏からよく咲きつづけます!色づいた子は“ハマボウ”日本原産の
ハイビスカス。